毛色と能力遺伝(芦毛)
今回は毛色についての考察である。
サラブレッドの毛色は1種類でなく数種類あるのは皆さんご存知だと思う。
サラブレッドは毛色で走るわけではないが、毛色が能力に関係してくるかどうかを検証してみようと思う。
例えば芦毛の父馬と栗毛の母馬の子が芦毛だった場合、父の能力を強く受け継いでいることになるのだろうか、それともあまり関係ないのだろうか。
母馬はともかく父馬は基本的に名馬(種牡馬になれるのは能力を持った馬が基本)である。そうなると産駒成績はどうなっているのか。
一番分かりやすい芦毛の馬から見てみる。
芦毛の有力種牡馬(適当に思いつくものからピックアップ)
クロフネ
重賞勝ち産駒
- ストークアンドレイ(芦)
- カレンチャン(芦)
- ホエールキャプチャ(芦)
- マルモセーラ(黒鹿)
- ブラボーデイジー(芦)
- スリープレスナイト(鹿)
- オディール(芦)
- フサイチリシャール(芦)
なんと8頭中6頭が芦毛である。そして芦毛馬の母親に芦毛の馬もいなかった。もう1つ驚いたのはフサイチリシャール以外の馬は牝馬であった。(フサイチリシャールの場合はお母さんがあのフサイチエアデール)
クロフネ産駒で重賞勝利を狙うなら、牝馬で芦毛の馬から選ぶべきか。
タマモクロス
重賞勝ち産駒
- タマモサポート(鹿)
- マイソールサウンド(栗)
- ウインジェネラーレ(栗)
- テイエムトッキュー(芦)
- タマモイナズマ(芦)
- マコトライデン(黒鹿)
- ダンツシリウス(芦)
- マイネルトレドール(芦)
- シロキタクロス(鹿)
- カネツクロス(鹿)
クロフネと違い芦毛の馬は10頭中4頭しかいない。こうしてみると芦毛は特に関係ないのかもしれない。
メジロマックイーン
重賞勝ち産駒
- ディアジーナ(芦)
- ヤマニンメルベイユ(栗)
- ホクトスルタン(芦)
- タイムフェアレディ(黒鹿)
- エイダイクイン(芦)
5頭中3頭。芦毛の割合が60%である。
アドマイヤコジーン
重賞勝ち産駒
- マジンプロスパー(栗)
- アストンマーチャン(鹿)
現時点で重賞を勝っている2頭は芦毛ではないということは毛色は重要ではなさそう
ゴールデンフェザント
重賞勝ち産駒
- ヤマニンアラバスタ(芦)
- トキオエクセレント(芦)
2頭中2頭、ヤマニンアラバスタは母馬も芦毛だった。
全部併せると27頭中15頭が芦毛だった。芦毛何頭中、何頭という割合で出しているわけではないので、全く走らない芦毛も多数いるだろう。ただ、結果を出した芦毛の父を持つ子に芦毛が多いのは偶然だろうか、、、。『芦毛で』、と見るんではなく個々の馬『クロフネで』など個々の馬で見たほうが良いかもしれない。
このページを書いた後に見つけたが、JRAのサイトのコラムの中に『芦毛にまつわるジンクス』というコラムがあった。(アーカイブスのブラッド・ストーリー内)
それを見るとあまり関係ないようであるが、、、
上記結果を見てどう判断するかは個人の自由である。